こんにちは、しんごです。
今回のテーマは、
「高配当株の銘柄選びのコツ10選」
- 「配当金で安定した収入を得たいけど、どの銘柄を選べばいいのか分からない…」
- 「株を買っても、企業が本当に配当を出し続けられるか心配…」
そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか?
高配当株投資は、株式投資の中でも人気のある手法の一つ。
特に、日本企業には、安定した配当を出し続けている優良企業が多数あります。
しかし、ただ配当利回りが高い銘柄を選ぶだけでは、リスクを避けることはできません。
そこで、今回は初心者の方でも安心して高配当株を選べるように、
銘柄選定の際にチェックすべき10個の重要指標をご紹介します!
これらのポイントを押さえることで、投資のリスクを最小限に抑え
安定した配当収入を得る道が開けますよ!
高配当株の銘柄選びのコツ10選
日本の高配当株投資を行う際に、
銘柄選定の基準として重要な指標を確認することは非常に大切です。
以下の10個の指標は、銘柄の健全性や持続的な配当支払い能力を評価するために役立ちます。
1. 配当利回り
1つ目はやはり配当利回りです。
配当利回りは、年間の配当金額を株価で割ったものです。
高い配当利回りは魅力的ですが、異常に高すぎる場合は
企業の業績に不安がある可能性もあるため注意が必要です。
高配当株の1つの基準として、配当利回り3%~5%を目安にしましょう。
配当利回りの選定基準:3%~5%
ちなみに、日経平均構成銘柄の平均配当利回りは約2%程度です。
2. 配当性向
配当性向は、企業が得た利益のうちどれだけを配当に回しているかを示します。
高配当株を探す際、配当性向が高すぎると利益が減少した場合に
配当が減少するリスクがあるため、50%~70%程度が望ましいです。
配当性向の選定基準:50%~70%
3. EPS(1株当たり利益)
EPSは企業がどれだけ利益を上げているかを示す指標で、
配当支払いの原資ともなるため重要です。
EPSが増加傾向にある企業は、持続的な配当増加の可能性があります。
EPSの選定基準:長期的に増加傾向
4. ROE(自己資本利益率)
ROEは、自己資本に対する利益の割合を示す指標で、
企業の効率性を測るために使われます。
高いROEを持つ企業は収益性が高く、持続的な配当を支払う能力がある可能性が高いです。
優良企業を見分ける際に参考となるROEの目安は、
10%~15%以上が理想的とされています。
具体的には以下のように分類できます。
- 10%未満:やや低い。
収益性が低いか、資本を効率的に使えていない可能性あり。
業界によっては低くても問題ない場合があります。 - 10%~15%:健全な水準。
日本企業の平均ROEはおおむねこの範囲内であり、
この水準であれば優良企業と見なせるケースが多いです。 - 15%以上:非常に優れた企業。
資本を効率よく運用し、高い収益を上げている企業です。
特に成長性が高い企業や競争力のある企業がこの範囲に入ります。
金融業界や公共サービスなどの安定的な事業を行っている業界では、
ROEが10%未満でも財務基盤がしっかりしていることが多く、
長期的には安定した配当が期待できることが多いよ。
ROEの選定基準:10%~15%程度
5. 自己資本比率
自己資本比率は、企業の総資産に対する自己資本の割合を示します。
この比率が高い企業は財務体質が健全で、経済的な不安定さに対しても強いです。
一般的な目安として、自己資本比率が40%~50%以上であれば、
健全な財務体質とされていますが、業界によって適切な水準が異なります。
- 30%未満:財務的に不安定。
借入金の割合が高く、景気や金利変動に対して
リスクが大きい可能性があります。
特に景気が悪化すると企業が負債返済に追われ、
配当の減少や停止のリスクも高まります。 - 30%~40%:やや低いが許容範囲。
成長企業や設備投資の多い業種では
この範囲でも問題ない場合があります。
しかし、債務の管理が重要です。 - 40%~50%:健全な水準。
一般的に、自己資本比率がこの範囲にある企業は
財務的に安定しており、長期的な投資に向いています。 - 50%以上:非常に健全。
負債よりも自己資本が多く、財務的に非常に強い企業です。
特に、景気変動や金利上昇に対して
強い耐性を持っていると見なされます。
銀行や保険会社などは、規制の関係で自己資本比率が特別な基準で算出されることが多く、上記には当てはまらない場合があるよ。
自己資本比率の選定基準:40%~50%以上
6. フリーキャッシュフロー(FCF)
フリーキャッシュフローは、営業活動で得たキャッシュから
設備投資などを差し引いた金額です。
配当を支払うためにはキャッシュの流動性が必要であり、
フリーキャッシュフローが安定している企業は配当を維持しやすいです。
フリーキャッシュフローの選定基準:長期的に安定している
7. 営業利益率
営業利益率は、売上に対する営業利益の割合を示します。
高い営業利益率を持つ企業は効率的なビジネス運営ができており、
安定した利益を生む可能性が高いです。
業界によっても基準は異なりますが、
長期的に営業利益率が10%以上ある企業が好ましいです。
ただ、営業利益率が10%より低くても、業界平均や競合他社と比較して高い場合は
効率的な経営が出来ており優位性があると言えます。
営業利益率の選定基準:目安として10%以上
※競合他社と比較して高ければ、
10%未満であっても優位性があると判断
私が保有している銘柄でも営業利益率が10%未満の銘柄もあるよ。
その他の指標と合わせて総合的に判断しよう!
8. 配当の持続性(過去の配当実績)
過去数年間にわたって安定的に配当を支払っているかを確認しましょう。
毎年配当金を増額していればベストですが、長期的に増配傾向か、
少なくとも減配していないかを確認することが重要です。
配当実績の選定基準:長期的に増配傾向
毎年配当金を増額することを「連続増配」、
増額または維持することを「累進配当」というよ。
9. PBR(株価純資産倍率)
PBRは、株価が企業の純資産(自己資本)に対して
どれくらい割高・割安で取引されているかを示す指標です。
高配当株投資は配当利回りを高めるために、いかに割安な株価で購入するかが重要です。
一般的にPBRが1倍を下回る場合、割安と見なされることが多いですが、
業界平均や競合他社、過去のPBRの推移と比較することも必要です。
PBRの選定基準:一般的には1倍以下
ただし業界平均や競合他社、過去のPBR推移と比較することも重要。
10. PER(株価収益率)
PERは、株価が1株当たり利益に対してどれくらいの割高・割安かを示します。
一般的には、15倍前後が適正水準とされていますが、
成長期待の高い企業は20倍以上でも正当化されることが多いです。
成長性やリスク、業界平均を踏まえた上で分析することが重要です。
PERの選定基準:一般的には15倍前後
ただし、業界平均や競合他社と比較することも重要。
まとめ
【高配当株の選定基準まとめ】
1.配当利回りの選定基準:3%~5%
2.配当性向の選定基準:50%~70%
3.EPSの選定基準:長期的に増加傾向
4.ROEの選定基準:10%~15%程度
5.自己資本比率の選定基準:40%~50%以上
6.フリーキャッシュフローの選定基準:長期的に安定している
7.営業利益率の選定基準:目安として10%以上
8.配当実績の選定基準:長期的に増配傾向
9.PBRの選定基準:一般的には1倍以下
10.PERの選定基準:一般的には15倍前後
(参考)指標確認に便利なサイトの紹介
これまで、いろいろな株価指標について解説してきましたが、
これらをまとめて確認できる便利なサイトがあるのでご紹介します。
私も銘柄選定の際には必ず利用しています!
IR BANK
IR BANKは、日本企業の財務情報や株主優待、決算データなどを提供するサイトです。
特に投資家向けのIR情報を網羅しており、適時開示や有価証券報告書の閲覧が可能です。
気になる銘柄を検索し、「決算」を選択すると過去20年弱のEPSや配当性向などを確認できます。
バフェットコード
バフェットコードは、株式銘柄の詳細な財務データや分析ツールを提供するサイトです。
企業のPER、PBR、ROEなどの指標を一目で確認でき、個別銘柄の比較やスクリーニングが可能です。
各証券会社のサイト
SBI証券や楽天証券などのサイトでも様々な指標を確認できます。
いろいろな条件で銘柄のスクリーニングもできるのでとても便利です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
最終的な投資決定はご自身の判断・責任でお願いします。
記載内容の誤りおよび掲載された内容によって
被ったトラブル・損失・損害等に対し筆者は一切の責任を負いません。
あらかじめご了承ください。